yeppun_iの日常的スクラップ

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2004年 09月 28日 ( 1 )

The Smiths「Strangeways, here we come」

現在30代中盤を境に前後している年齢の方で、洋楽を聴いてきたなら、
多分このバンドは通ってきたのではないか。

ザ・スミスである。
80年代の中盤、4年間の短い活動期間であったが、
このバンドが与えた影響力と存在感の凄さは、皆さんご存知のはず。

ここで白状してしまうと、私にとってスミスは完全に後追いのバンドである。
もちろん彼らの存在はリアルタイムで知っていたが、
当時の私の耳にはちっとも良さが分からなかった。はい、子供でしたから。

初めて耳にしたのは1984年だった。
友達からたしか「Hatful of Hollow」のテープを借りたはずだ。
なーんかくらーい音が聴こえてきたのは記憶にある。
残念ながらハマらなかった。

で、私が実際ハマったのは韓国留学中の91年である。
韓国という国は、私のような洋楽、ニューウェイブ~ちょっとマイナー系のバンドが好きな人間には辛い土地だ。
こういった人たちのレコード(韓国では当時はカセットテープが主流)は手に入らないのだ。
当時の韓国で洋楽と言えばNew kids on the blockだ(覚えてますか?皆さん)。
渡韓する際、実家からカセットテープ120本くらい持参したのだが、
飽きてしまったので海賊版のテープに手を出した。
このときに買ったのがスミスの「Louder than bombs」と、
彼らのラストアルバムの「Strangeways, here we come」だった。
で、すっかりハマってしまった。

この2年後に私はマンチェスターのStrangewaysの通りに佇んでいた(笑)。

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今これを書きながら「Strangeways~」を聴いている。
これを聴くと切なくなるのは私だけだろうか。
なぜならこのアルバムのレコーディング終了直前に、
モリッシーの最愛の(と言ってもいいよね)ジョニー・マーが脱退してしまったからだ。
そして、このアルバムを発表するとともに、解散となったのである。

だが、このアルバムを聴いていると、そんな解散間際の鬱屈とした空気など感じ取ることができないのだ。
とても「前向き」、に聴こえるのだ。ラストアルバムのようには聴こえないのだ。
これからも、スミスが続くことになんの疑いもなく歌っているモリッシーの表情が浮かんでくるのだ。

そう思うといたたまれなくなる。

-自分が欲しいと願うものは、決して自分のものにはならないのだ-
こんなフレーズがよくモリッシーの歌詞の中に出てくる。
「Hand in glove」なんて、まるでこの出来事を予言しているような歌だ。

スミスはシングルリリースが主体のバンドで、
アルバムもシングルカットされたものの寄せ集め的なものが多いが、
この「Strangeways~」がいちばんアルバムらしくて、統一性がある、
スミスの中ではもっとも好きなアルバムである。
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by yeppun_i | 2004-09-28 22:56 | 音楽